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『空中庭園』
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2006.03.11 Saturday 01:49小説 『空中庭園』 角田光代
京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも本当はみんなが秘密を持っていて……普通の家族の光と影を描いた連作家族小説。郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密を持っており、それぞれが違う方向へ。異質でありながらも家族であるしかない、普通の家族に見える一家の光と影……ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景を描いた連作家族小説。第3回婦人公論文芸賞受賞。(Yahoo!ブックスより)
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<感想>
かなり面白かった!キャラクターがそれぞれ個性的!映画を観てるように鮮明にイメージできた。
主な登場人物は、娘マナ、弟コウ、パパ、ママ、おばあちゃん、パパの不倫相手でコウの家庭教師ミーナ。章ごとにそれぞれの視点で書かれているので短編小説を見ているようだ。目線を変えるとある出来事の真実が見えてきたりする。映画の『運命の人』みたいな感じで、同じくらい楽しめた!これが好きな人は、『空中庭園』も楽しめるんじゃないかな。
この家族の決まりごとが「隠し事をしない!!」ってこと。娘マナはラブホ「野猿」で仕込んだこと、初潮の時は「初潮晩餐会」、コウの性の目覚め晩餐会とか(笑)、何でも話すことがこの家族のルール。
でも実際は皆秘密を持っている。何でも話しているという安心感が逆に隠れ蓑になっているのだ。皆秘密があることはななんとなくわかっているけど、追求して家庭が壊れるのを恐れ(自分的にもそっちの方が都合がいい)あえて追求しない。みんなでいい家族を演じているのだった。その様子が、妙にリアルで、憎めないキャラクター達の視点でおかしく描かれている。
この小説の主人公(中心人物)はママ。ママの「素敵な家庭を作りたい!」という夢や見栄に家族みんなが付き合っている。ママの「素敵な家庭」の大前提が隠し事をしないという事なのだ。でもママも重大な嘘をついてたりして。。
話は勘違いや思い込みで成り立っていて、それぞれの探り探りな駆け引きも絶妙!角田さんうまいなぁ。やられたって感じ。角田さんの他の本も読んでみたくなった。この本はかなりオススメです!
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