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『流星ワゴン』
『流星ワゴン』重松清 星星星


ストーリーはリストラされ、妻にも逃げられ、息子のDVで人生に絶望している38歳のカズ。夜、酒に酔って「死んじゃってもいいなあ」とフラフラしてると、5年前に事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われる。そして人生の岐路になった時間にタイムスリップする。そこで、自分の同じ歳の父親に出会い、後悔した人生をなんとかしようとやり直していく。という話。
         

最初はあんまりおもしろくないなぁなんて思いながら、軽く読んでいたら尻上がりにおもしろくなった。チョウさんが出てきたあたりから、盛り上がってきた。父親だけど同じ歳の朋輩、チョウさん。カズにとっての父親は強くて、恐くて、厳しい。でも朋輩のチョウさんはそんな父とは少し違って、泣いたり、恐がったり。カズが子供だったから父親の本当の姿がわからなかったのか、それを見せてなかったのかはよく分からない。朋輩だから隠し事せず素の部分を見せてくれたのかもしれない。


僕は2歳の時に父親を亡くし、ずっと母子家庭で育ったので父親がどんなものかわからない。記憶すらないから「もし父親がいたら・・」なんて正直考えたこともない。でもやっと最近になって、死んだ父親と年齢が近くなるにつれて、父親のことを考えるようになった。「お父さんがいたら・・・」とは考えないけど、「自分はどの部分で父親の性格とかを受け継いでるんだろう?」、とか「結婚して希望いっぱいだった頃に父親に死なれたら、母親は絶望しただろうな」とかは時々考えるようになった。


もし目の前に死んだ頃の、年齢の近い父親が現れたら僕は仲良くなれるなれるのか、なんの話をするのだろう?

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